2009年9月29日火曜日

SlideshareのHot on Twitterになった

Slideshareに公開したHTML5の講演資料が、Slideshareの "Hot on Twitter" に2度も掲載された。HTML5恐るべし。毎時更新されるみたいなので、記念にスクリーンショットを撮ってみた。

20090929 Hot on Twitter
Uploaded with plasq's Skitch!

HTML5の講演資料を公開しました

先にアナウンスした通り、9月25日に情報処理学会第73回デジタルドキュメント研究会でHTML5について招待講演を行った。当日の講演資料に若干手を入れたものをSlideshareで公開しているので、ご興味のある方はご覧頂ければ幸いである。ライセンスはCreative CommonsのAttributionとしており、PDF形式でもダウンロード可能である。また、発表の様子を @nsiena がTwitterで実況中継していたようで、そのまとめをブログに書いておられる。そちらも参照していただきたい。

自分で提案した内容なのにこんなことを言うのもなんだが、正直、今回の講演は本当にキツかった。

まず、HTML5の現時点での仕様が想像以上に膨大だった。Working DraftのWWWページをPDFにしたら600ページ以上になるとは。HTML5のWorking Draftのかなりの部分を占めるアルゴリズムについては、今回は詳細はいらないだろうと考えて流し読みしたのだが、目を通した規格はHTML5だけではないので、シルバーウィークのほとんどを英語のドキュメント読みに費やしてしまった。妻と子供には悪いことをしたなあ、と思う。

これだけ膨大だと、講演時間1時間ではとても説明し切れない。研究会の性格上、マークアップ言語やメタデータ記述に絞ったほうが聴衆の興味を惹くだろうと考え、HTML5のある意味目玉であるAPI群は簡単な説明に留めた。Javascriptのコードを見せてもすぐに理解してもらえる人ばかりではないし、白石さんによるいい解説記事(1, 2)もあるので、あえて説明しなくてもいいだろうとも思った、ということもある。結果的に、マークアップ言語寄りの視点からの資料になったような気がするので、それはそれで価値があるのかな、と思っている。

もう一つしんどかったのが、注目度が想定以上に高かったことである。普段自分が出入りをしている研究グループばかりでなく、HTML5に実際に携わっていらっしゃる方からも関心を示していただいた(vantguardeさんとか@takorattaさんとか…)。どちらもブログやメーリングリストで以前から存じ上げており、いろいろ参考にさせていただいている方である。もちろんお二人の背後には、もっといろいろな方が関心を持っていて下さるわけだ。しかも、そういう方々の多くは発表資料しかご覧にならない。講演と言う文脈での補強ができない。だから、講演ももちろんだけど、発表資料作成のほうがむしろプレッシャーだったかもしれない。講演を実際に聴きにきてくれた知人(@nsienaだったかな?)からは「最後の『雑感』のところがおとなしいですよね」と言われたのだけど、あとで資料を公開するとなると、うかつな暴言は書けないなあ、というのが正直な気持ちだった。まあ、暴言だけカットしてから公開してもよいわけなんだけど…

私の理解が充分でなく、間違いや誤解も残っているかと思う。お気づきの点があればご指摘いただければ幸いである。

2009年9月14日月曜日

HTML 5の講演について追記

「9/25にHTML 5について講演します」と書いたら、それなりに、しかも予想してなかった人から反応があったりして、HTML 5恐るべし、などと思っていたりする。

いくつか補足をしておいたほうが良さそうなので、追記しておく。
  • この研究会自体は、情報処理学会の会員でなくても、またDD研の登録会員でなくても聴けるはず。また事前登録も不要で、当日受付で構わない。もっとも、DD研はそれほど参加人数が多くない研究会なので、出席人数50人という事態も想定しているかどうか、微妙な気がする。参加費用は情報処理学会のページを参照。
  • 予稿集は最近完全にオンラインになっていて、参加費を払えばPDFがダウンロード出来るんじゃないかと思う。ただし、私の講演に関しては、予稿にはタイトルと概要しか書いてないので、手に入れる意味はほとんどない。
  • 当日使ったスライドプレゼンテーション資料は、後日SlideShareあたりで公開する予定。
あまり過度に期待しないで下さいね…と、誰にともなく書いておこう。

2009年9月11日金曜日

HTML 5について講演します

前に書いた講演の詳細が公表されたので、こちらでも書いておこう。
第73回研究会「文書情報の構造化とその活用、および一般」
2009-09-25(金) 11:0-17:15
私の講演は14:45から16:00となっており、予定通り、HTML 5について話すことになった。最初、研究会のテーマに合わせて「マークアップ言語の最新の動向について話してほしい」と依頼があり、今なら HTML 5 がいちばん旬だろう、と考えて、こちらから提案させていただいた。

とは言え、自分がHTML 5について熟知しているのか、というと全然そんなことはない。正直なところ、W3Cから「XHTML 2 WGの活動を停止する」という発表があるまで、状況を全然把握しておらず、そこから慌てて html5-developers-jp メーリングリストなどで情報収集を開始した、という次第である。だから自分が適任かと言われると甚だ心もとないのだが、多分、この研究会に出入りする方々(マークアップ言語技術に興味のある研究寄りの技術者)は自分と同じような認識の方が多いだろうし、そういう方々がHTML 5へ関心を持つきっかけになればいいのかな、と考えている。

話す内容は、仕様等から得られる情報やhtml5-developers-jpメーリングリストで知った内容が基になるはずなので、関心をお持ちの方にとっては目新しさは少ないと思う。ただ、現在どうなっているか、だけではなく、XHTMLがそっぽを向かれてHTML 5に至った経緯は是非盛り込もうと考えている。実は、これこそが、HTML 5について情報収集していて最も衝撃を受けた話であり、私のようなマークアップ言語界隈にいる研究者と、今HTML 5界隈にいらっしゃる現場の技術者との乖離が際立っているところだと思うからである。なんとなく、データベース分野での研究と現場との乖離と似ているようにも感じるのだ。だから、いずれ、HTML 5でも、この乖離を埋めることが問題になってきそうな気がしている。そんなわけで、「HTML 5の過去、現在、未来」なんていう講演タイトルを付けてみた。

ところで、今回招待講演の話を頂いたのは、以前より知り合いである天笠先生からであるが、聞いたところでは、私の名前を挙げられたのは天笠先生ではなく、(多分面識のない)別の幹事の方からであるらしい。とてもありがたいことである。ご期待を裏切らないためにも、あと2週間、本腰を入れて準備をせねばならないなあ。