ここ数日、受精卵取り違えの報道が新聞の紙面を賑わせている。私たち夫婦の子供も、体外受精ではなかったものの不妊治療の結果授かったので、この事件は人ごとではない。とても辛い事件である。
マスメディアの性格上、第一報以後の報道は、病院の医療体制など社会的な問題を扱うものが多い。それは仕方ない。しかし一方で、どこか他人事の言葉による報道のような気持ちが拭えない。社会の問題よりも、まず親と子、もっと言えば母と子の絆の断ち切られ方にこそ辛さを感じる。
事件の当事者でもなく、関係者でもない自分に何が言えるだろう。何も言えない。当事者のご夫婦にいつか幸いが訪れるよう、心の底から祈るのみである。
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